こんにちは!きょうたです。
円安が進みに進んで日本の不景気が加速している昨今。
問題になるのは不景気だけではなく子供部屋おじさんorおばさん。
ニートや引きこもりと呼ばれる8050問題や9060問題だ。
僕自身は18歳で上京してから31歳の今まで一人暮らしをしている。
一人暮らしを当たり前のようにしすぎているせいで
「なぜ一人暮らしができないのか?」
とう素朴な疑問が浮かんでくる。
なぜこんな疑問が浮かぶかと言うと恐らくは僕が「自由意志」を信じていたからだろう。
(恐らくほとんどの人がそうだろう、自分ができるは他人もできるが普通だ)
しかし現実には様々な理由付けをして自立しないおじさん、おばさんが増えている。
今回はなぜ子供おじさんorおばさん(以下おじさんで統一)引きこもりがいなくならないのか?
という問題について記事を書いて行きたい。
目次
引きこもりの問題点をザックリご紹介
- 一人暮らしする金がない(経済問題)
- 親の年金が頼り(長寿問題)
- 一人では何もできない(男性の草食化)
- 親が過保護だった(人のせい)
- 精神障害、発達障害の可能性
世間一般で引きこもりの問題点と言えばわざわざ僕が記事にすることもなく、
上記の5点くらいじゃないだろうか?(もっとあるだろうけど)
1.~5.は説明するまでもないだろうが5.に関しては説明が必要だ。
今の日本において親ガチャ当たり組というのは、
男性、中年オッサン、正社員、有名大学卒というスキルを持った人達だ。
ちなみに僕は男性以外何も持っていないので発狂しなくても大丈夫。
5.の精神障害、発達障害というのは日本におけるタブーで、
発達障害においては10人に一人の割合でいるにもかかわらず、
そういう方々は障害が原因で大学へ行けても中退したり、
こだわりが強く生涯フリーターを選んだりするので、
有名大学正社員のオッサン達の目に触れることはない。
なぜこんなことを書くかと言うと大手テレビ局や新聞社は、
ほとんどが有名大卒の正社員で構成されているからだ。
彼らは自分達が興味あることは特集するが(年金や少子高齢化など)
自分達の人生に関係のないことは全く取り上げない。
取り上げられないことは知らないので精神障害や発達障害は、
いるのは知っているけど自分の人生には関係ないからどうでもいいとなるのである。
ちなみにこれはぼくも同じで、遠いアフリカの貧困問題を毎日考えたことはない。
これは僕が冷酷非道な人間だからではなく、人間というのは150人を超える人間を
把握できないようになっている。これは村社会時代からのなごりだ。
だから会社は中間管理職を挟んでピラミッドで成り立っている。
(陰謀論ではないのだ)
ゲーム理論(ナッシュ均衡)を理解しよう
人間に自由意志があると思い込んでいる人がまだまだたくさんいる。
脳科学的には人間は7秒も前に(これをしよう)と考えていることが判明している。
もちろん見たことがないものに反応するはずはないので、
いきなり日本人がブラジルで暮らそうとはならないのはそのためだ、
あるとしたらテレビでブラジルの特集を見たからとか、
先に環境があり後から行動するのが人間(というか脳がある全部の生物)なのだ。
ゲーム理論とナッシュ均衡という言葉を聞いたことがあるだろうか?
実は冷酷非道な言い方をすれば人間の行動はほぼすべてが
ゲーム理論とナッシュ均衡で説明することができる。
ナッシュ均衡を理解するのに一番簡単なのは核兵器だ。
なぜなら核兵器は一発で自分の人生(もしくは相手の人生)を終わらせることができるもので、
てきとうに選択したり、思いつきで使うわけにはいかないからだ。
ナッシュ均衡というのは「合理的に考えたらそれしかない行動」のことを言う。
図を見ていただきたいのだが①はお互いが核兵器を使うので相撃ちだ。
②はロシアが先に核兵器を使いアメリカは使わないパターン。
アメリカが使わないというのは降伏するという意味ではなく、
どちらが先に使うか順番の問題だけであとから必ず報復する。
(報復しない国があればただのバカだ。)
なので2を選んでもロシアが先に攻撃するだけで、
結果的にはロシア、アメリカ共に滅ぶことになる。
③を選んでも結果は同じで先に攻撃するのがアメリカなだけで、
ロシアが報復をしたらお互いの国が滅ぶ。
となると一番合理的なのは④のどちらも核兵器を持っていても使わない。
という行動になる。
たまに「核兵器持ってるなら先にガンガン使えばいいじゃん」とうアホがいるが、
それをすると報復を喰らうので国のトップとしては都合が悪すぎるのだ。
国のトップは既に裕福で勝ち組なのにわざわざ一か八かで、
自分の命を危険にさらす必要などあるわけがない。
ゲーム理論で子供部屋おじさんを考えてみる
次にゲーム理論を子供部屋おじさんに当てはめてみる。
今回の状況では10が一番良くて5がそこそこ良い状況とする。
まず④を見ていただきたいのだが、
親と子共に働かないのは共死になので選択肢としてはあり得ない。
次に③は子はニートとして働かないが親だけ働くパターン。
これは子供にとっては10ポイントだが、
親からしたら害悪でしかないので親のポイントは0だ。
次に②は親が働かない(働けない)パターンで、
これは親が子供に世話をしてもらう状況で経済合理的に考えると、
親は得をするが子供は損でしかない。
しかし人間は核兵器のようなすぐに死に直結する場合以外は不合理な行動をすることもある。
例えば②が不合理的でも仕事を辞めて介護をするような場合だ。
しかし経済が成り立たないと生活ができないので、
介護により金銭不足と、ストレスで子供が泣く泣く高齢の親を殺すパターンになる。
そして①がナッシュ均衡で考えれる一番合理的な行動。
そう、これが子供部屋おじさんなのだ。
親からしたら少なからず家賃を入れてくれたり、
たまにの力仕事(電球を変えたり)もタダで頼むことができるし、
子供からしたら親は家賃は一人暮らしよりも安く、
家事全般は親がやってくれる。
場合によっては親の車を使うこともできて経済合理的だ。
子供部屋おじさんはなくならない
上記したように人間に自由意志はない。
例え世間が「子供部屋おじさんwww」と嘲笑ったとしても、
日本全体が不景気で本人に金がないなら子供部屋おじさんになるしかない。
反対に本人が周りよりも裕福なら一人暮らしをして、親に仕送りをすればいい。
だがこんなことができるのは才能に恵まれた人だけで、
ほとんどの人はそうはならない。
日本の女性は今「いい男がどこにもいない」として婚期が遅れているようだが、
それもそのはずで「いい男(条件に合う)」はすでに結婚しているのだ。
余った男は年収が低いか、モテない容姿か、何かしら人間性に問題がある人間だ。
最後に
僕がこの記事で言いたいのは子供部屋おじさんをなくせとか、
ニートはどうやったらいなくなるのか?ということではない。
僕が言いたいのは「全ては必然的に起こっていることで仕方がない」ということだ。
昭和の団塊世代の親は消費税も安く、円安だったおかげで貯蓄率が高い。
それを子供世代が頼りにするのは当たり前である。
だから経済学者がいくら議論したところで、
今後も子供部屋おじさんはいなくならないのである。