最近ネット上だけでなく色んなところで電動キックボードを見ることがないだろうか?
僕が最近みたのはドン・キホーテだ。
たしか三万円代で公道が走れるような電動キックボードを買うことができる。
しかし日本人には電動キックボードよりも「名探偵コナン君」が乗っている、
電動スケボーのほうが馴染みがあるのではないだろうか?
僕も小さい頃に技術が発展したらいつか電動スケボーに乗ってみたいという夢があった。
実際に海外では電動スケボーというのが多数発売されている。
しかし如何せん最近日本で見るのは電動スケボーではなく電動キックボードばかりだ。
なぜだろうか?
今回は日本において電動キックボードが急速に流行り始めている理由を解説する。
目次
電動キックボードが流行り始めている理由①日本ではスケボーはどうやっても公道で乗ることが許されない
ハイスクールミュージカルのような海外映画を見たら、
スケボーに颯爽と乗り学校に通う少年という描写をよく見ることができる。
それくらい海外でスケボーというのはポピュラーな乗り物なのである。
しかし最近ではオリンピック競技になったとはいえ、日本においてスケボーのイメージはよくない。
スケボーに乗っている人と言えばいい歳こいて厨二病のままな大人か、
対して乗れないのにスケボーを持っていること自体がカッコイイと思っている大学生くらいである。
なぜだろうか?これは日本のスケボーに関する法律が大きく関係している。
簡単に説明すると「日本では公道でスケボーを乗ることができない」のである。
公道というと「車が走る道路」と勘違いする人がいるが公道というのは「人が歩く歩道」も入る。
日本でスケボーを乗っている人達が「無法者」のように見えるのは、
実際に「法律的にアウト」だからだ。
では日本でスケボーを乗ることが一切できないのかというとそうではない。
大きな公園などに併設されている「専用のスケボー場」でのみ乗ることが許されている。
ということでスケボーを極めている人やプロのスケーターはみな「スケボー場」にいるのである。
だから僕らが街で見かける歩行者の邪魔をするだけのスケーターは「紛い物」っぽい人が多いのだ。
日本は国土が狭いのでスケボーが公道OKになることはない
アメリカなどの大きな大陸がある外国に行ったことがある人ならわかるだろうが、
日本の国土というのは死のほど狭い。
特に道路横の歩道の狭さは驚くほど狭く、スケボーをするなんてもってのほかだ。
もちろん北海道や湘南のような海岸沿いなど、
スケボーをしていも迷惑にならないくらい土地が広い地域も存在する。
しかし日本で一部だけスケボーOKにすることは現実的に不可能だろう。
上記したように僕も電動スケボーで街をスイスイ移動するという夢があった。
しかし現実的に考えて日本の狭い国土、狭い歩道で電動スケボーを乗るのは危なすぎる。
そして日本が今後拡大することは島国なので考えられないことから、
日本においてスケボーが公道でOKになることはないといえる。
電動キックボードが流行り始めている理由②見た目や形が原付に似ているので標準装備が簡単
上記したように日本では電動スケボーを買っても公道で乗ることすら許されない。
もちろん家が金持ちで広い庭があるならその中でならOKだ。
ではなぜ電動キックボードが最近流行り始めているのか?
それは「見た目が原付に似ていて装備が簡単だから」だ。
先ほどから「電動キックボード」と言っているから話がややこしいが、
電動キックボードというのは日本の法律上「キックボードの見た目をした原付」と言うことになる。
そして原付として公道で運転するためには、
ミラー、ウィンカー、ホーン(クラクション)、ナンバープレートの設置、
ヘルメット着用、手袋が必須だ。
これはあくまで例えだが「公道OKの電動スケボー」が発売されたとして、
どうやってスケボーにウィンカー、ホーン、ナンバープレートを設置するのだろうか?
恐らくどう頑張っても物理的に不可能だ。
というか実現したとしても見た目が絶対にダサいから買う気にならない。
しかし「電動キックボード」ならハンドルがあるのでウィンカー、ミラーを設置するのは簡単。
さらに人が乗れる十分な長さがあるのでナンバープレートを付けることも簡単だ。
日本で多くのメーカーがこぞって電動キックボードを発売しているのは、
「条件を守れば合法で公道を走れる」からだ。
何度も言うが「キックボードの見た目をした原付」であることを忘れてはいけないが。
電動キックボードを公道で乗るときに注意するべきこと①歩道で乗ることはできない
電動キックボードを公道で乗る時に注意しなければならないことがある。
それは「名前がキックボードでも歩道で乗ることはできない」ということだ。
キックボードで考えるからややこしいが、原付で考えてみてほしい。
原付というのはエンジンを切っている時に限り「手で押すなら歩道上で動かす」ことができる。
しかしエンジンを切っていても「歩道上で原付に乗る」ことは禁止である。
よく出前をしている3輪バイクが道をショートカットするため横断歩道を渡るときに、
バイクに乗ることなく手で押しながら移動しているのは上記したような理由があるからだ。
これを電動キックボードに当てはめると
「見た目はキックボードだからといって電源を切っても歩道上で乗るのはNG」と言うことになる。
よくネット上では「電源を切っている時は普通のキックボードとして使える」という誤情報がある。
しかしこれは完全なる間違いだ。
ナンバープレートをつけた時点で「キックボード」ではなく「原付」であることを忘れてはいけない。
電動キックボードに詳しい警察に止められたら切符を切られることもあるので要注意だ。
電動キックボードを公道で乗るときに注意するべきこと②常に走るのは左側で二段階右折は必須
公道OKな電動キックボードを合法的に乗るとしても扱いは原付だ。
常に道路の左側を走り交差点を右折する時には二段階右折をする必要がある。
万が一ルールを守らずに堂々と交差点を右折した場合には警察に止められる可能性がある。
電動キックボードを公道で乗るときに注意するべきこと③免許、ヘルメット、手袋は必須
電動キックボードだから誰でも気軽に乗ることができるだろうと勘違いしている人がいるが、
公道で電動キックボードに乗るなら「免許は必須」だ。
必要なのは原付の免許なので原付専用の免許か車の免許を持っている必要がある。
そして速度が原付ほど出ない電動キックボードだとしても公道を走るなら扱いは原付である。
必ずヘルメットを着用しないと警察に止められる。
たまに暑い夏に素手でバイクに乗っている人がいるが本来であれば手袋も必須だ。
というか万が一素手でアスファルトに投げ出されたらどうなるのかわかるだろう。
走っている車からジャンプするバカはいないはずだ。
しかしバイクに素手で乗っている人はそれと全く同じことをしている。
個人的に電動キックボードを絶対にすすめない理由
僕は個人的に電動キックボードを絶対にすすめない。
理由は単純で「危ない」のと「不便」のダブルパンチだからだ。
なぜ危ないかと言うとまず「速度が遅すぎる」
僕は個人的にEVスクーターに乗っている。
EVスクーターの最高速度は35キロで原付よりも遅い。
個人的に公道を走っている時のイメージは「35キロ以下で大通りを走るのは危ない」ということだ。
ロードバイクでも普通に漕げば30キロくらいは出るが電動キックボードはそうはいかない。
自転車のように漕ぐ速度を上げることはできないので最高速度が遅いならそれまでだ。
発売されている電動キックボードの多くが最高速度が20キロ。
最高速度ということは上り坂などではもっと遅くなる可能性もある。
自転車なら本来ならばダメだが交通量が多い道路などは歩道に逃げて徐行すればいい、
しかし公道OKの電動キックボードはあくまで原付だ。
交通量が多くて危ないと思って歩道に行ったら手で押すしか方法が無くなる。
こんな不便なことはないだろう。
だからといって公道OKな電動キックボードをナンバープレート、ウィンカー、
ミラーも付けずに乗るのは完全にNGだ。
バレなければいいでは済まされない。
なぜなら先ほど最高速度20キロは遅いと書いたがそれは公道上の車に対してであり、
万が一歩道上で時速20キロで走るようなことがあれば今度は歩行者が危険すぎる。
僕が住んでいる田舎でもたまにグレーゾーンで乗っている人がいるが万が一事故を起した場合、
原付に必要なナンバープレートなどの装備を一切せず、
無許可で公道を走っているわけだから相当ヤバい。
どんな刑罰が待っているかわからない。
これらの点から今流行りの電動キックボードは絶対におすすめしない。
もしも電動の何かを買いたいなら僕が乗っている電動スクーターにするべきだ。
最後に
僕個人の夢としてはコナン君のように電動スケボーを街で乗りたかった。
しかし日本の国土の狭さ問題からそれは今後も叶うことはないだろう。
日本ではセグウェイなどの乗り物全般も公道で乗るのは禁止だ。
だから公道で電動スケボーに乗る夢は諦めるしかない。
どうしても乗りたいなら海外に行くしか方法はない。
そして電動スケボーの代わりに合法的な電動キックボードが流行り始めている。
しかし上記したようにEVスクーターに乗る身としては不便すぎるからやめておいたほうがいい。
電動キックボードはただの遊びで買うにしては高額の商品だし、
バイクとして乗るには不便すぎるからだ。