こんにちは!きょうたです。
最近テレビやyoutubeなどでよく目にする言葉がある。
それが「辛いならやめていいんだよ、辛いなら逃げていいんだよ」という言葉だ。
たしかに働きすぎて体を壊したり、精神を病んだり、
自ら命を落とすのは決して良くない事なので、辛いなら逃げていいは正しい。
だが最近すごく思うのが「辛いなら逃げていい」を自分の都合のいいように解釈して、
「努力しなくてもいい」に変換している人がとても多い気がしている。
目次
逃げていい=努力しなくてもいいに都合よく変換する人達
以前、生配信でも
「発達障害だから何やってもダメですよね?」というコメントがあった。
「ダメですよね?」というのは恐らく、
「そうだね、何をしてもダメだから努力なんてしなくてもいいよ」
と言ってほしい言葉の裏返しかと思われる。
上記したように確かに命の危険があるような職場で働くことは諦めてもいいし、
逃げてもいいだろう。
じゃあ長い人生において逃げて、逃げて、
諦め続けることは本当に正しいことなのだろうか?
例えば小学生を例にして考えてみよう。
小学生にも嫌なことは色々あるだろうが、一番嫌なことは間違いなく勉強だ。
その次は嫌いな食べ物を食べなければいけないということだろうか。
前述したように辛いことは諦めていい、逃げていいを小学生にあてはめると、
「辛いから勉強はしなくていい」
「辛いなら嫌いなものは食べずに好きなものだけ食べてればいい」
「辛いなら運動はせず好きなゲームだけやっていればいい」
これ以上は書かないがこの三つだけでもある意味教育虐待というか、
本人はその時は幸せかもしれないが、将来的に確実に人生が詰んでしまう。
じゃあこれを大人に置き買えたとして、大人なら諦めても、逃げてもいいのだろうか?
そんなわけないはないだろう。
むしろ小学生なら6年間だけだから、年齢も若くて挽回もできる時間がある。
しかし大人は気力も体力も衰えていくばかりで挽回できる機会も減っていく、
となると大人だから諦めていい、逃げていいが正解とはならないことがわかる。
運のいい人だけが成功しているという勘違い
人生には有益なことと無駄なことがあるが最も無駄なのが宝くじを買うことだろう。
宝くじは否応なしに買った瞬間に金額の半分が同元に取られている、
カイジもビックリなくらいに勝つ確率が低いゲームなのだが、
なぜか日本には宝くじを買う人が減ることがない。
「人生一発逆転」を狙いたい気持ちはよくわかるが現実的に一発逆転は可能だろうか?
そもそも「逆転」ということは何を狙っているかというと現在の底辺の逆である、
成功を狙っていると考えられるだろう。
ここで逆の立場から考えるとあることに気が付かないだろうか?
それは底辺の人達は成功者は「たまたま運が良かった」から
「成功した」だけで成功者は全く努力をしていないと考えていることだ。
だからこそ宝くじを買って運をお金で買っている気分になるのだろう。
ではここで一つの疑問が浮かぶはずだ。
世の中に運のいい人、運の悪い人はいるのだろうか?
もし実際に運のいい人、悪い人がいるのならそれは国などが対策をするべきだろうか?
運のいい人悪い人はいない
初めに残念な答えを言ってしまうと運のいい人、悪い人と言うのはいない。
はい、今日から自己啓発本や占い本を買うのはやめましょう。
金の無駄です。
宝くじはもっと無駄です。積み立てNISAでも始めましょう。
では、運とは何なのか?超常現象なのか?
特別な人からもたらされた天からの幸運なのか?
実は運の正体はその人が行う選択によるところが大きいようだ。
ハートフォードシャー大学の心理学教授である、
リチャード・ワイズマンは1000以上を調査して運がいい人の性質を発見した。
運のいい人達は新しい経験を積極的に受け入れ、外交的であり、
あまり神経質でないことが判明した。
もっとわかりやすくいうと楽観的で行動力のある人間だ。
別に陽キャである必要はない。行動するか、しないかだ。
家の中で引きこもっていては何も起きるはずがないのは当たり前である。
つまり運が悪いと感じるのは自分でチャンスをつかみにいかない行動しない人間か、
変化が嫌いで怖がるがあまり同じことを繰り返している人間ということになる。
では、ここで一つの疑問が生じる。
「そもそも、そういう風に行動できる人間こそ運があるのではないか?」
という疑問だ。
ワイズマンはラック・スクールという実験も行っている。
これは自分で運が悪いと思っている人間に、
運がいいと思っているような人間と同じ行動をさせるという実験だ。
結果は卒業生の80%が運が良くなったと実感したようだ。
ここまで来ると「俺の人生はもう手遅れだ」と駄々をこねる人が出てきそうだが、
駄々をこねること自体がもっとも運が悪くなる行動であるという実験がある。
コーネル大学心理学教授のティモシー・ギロヴィッチによると、
人間は失敗したことよりも行動しなかったことを二倍後悔する傾向にあるという。
僕たち人間は現実におきた(挑戦した事実)は正当化できるが、
(例えば甲子園に行けなかったけど努力することに意味があったとか)
行動してないことに関しては正当化ができないからだ。
だから努力は認められるが「俺は歌手を目指していたら今頃有名になれた」
というオッサンの中二病は鼻で笑われるのだ。
成功者ほど長時間働いている
ブラック労働が激しく非難される昨今。
雇われ労働者はとにかく労働時間に対する主張が激しくなっている。
まぁそれは正しい行いだとして、
よくある勘違いで底辺の人達は「金持ちは楽して金儲けをしている」と勘違いしている。
知能が低い人は想像力が欠如しているせいか目に見えないものは信じない。
そのせいで「社長はいつも会社にいないのに利益を全部持っていく」という、
魑魅魍魎な愚痴を社員が言うことになる。
では本当に経営者は毎日社長室で美人秘書とイチャイチャしているだけだろうか?
実は全くの逆であることが研究でわかっている。
ハーバードビジネススクール名誉教授のジョン・コッターの調査によると、
財界リーダーを対象に労働時間調査をしたところ、
平均で週60時間~65時間働いていることが判明した。
つまり成功者ほどよく働いているということだ。
ちなみに厚生労働省のデータによると日本の一企業の週労働時間平均は39時間16分である。
あなたが仕事終わりに居酒屋でダラダラ酒を飲んで社長の愚痴を言っている間、
世界の成功者は働いているのである。
成功するには諦めないことが肝心
上記したように成功者は成功していない人に比べて勤勉である。
ではどれくらい勤勉であるべきなのだろうか?
残念ながらこれらも全てデータで答えが明らかになっている。
一万時間の法則というものがある。
何かの分野で成功するには一つのことに最低一万時間費やす必要があるのというものだ。
例えば一日一時間だけ英語の勉強をしたら一万時間に達するのに27.4年かかる。
ところが一日の勉強時間を4時間にしたら6.8年で一万時間に達する。
よく成功者は孤独であると言われるがそれらは憶測ではなく事実である。
成功者は彼女とディズニーランドに行く時間や、
上司のどうでもいい愚痴を聞くだけ飲み会、
何年も会っていない友人の結婚式、忘年会など
ありとあらゆることを避けて一万時間に達することに費やしている。
だから彼らは成功しているのだ。
あなたが「挑戦したけど夢が叶わなかった」としたら、
それは努力のやり方どうのこうのではなく、
シンプルに挑戦している時間が短すぎるだけなのだ。
最後に
今回は人生は諦めた方が一番辛い人生になるということについて書いた。
何も頑張りたくない、挑戦したくないという人、結構だ。
だがあなたが選んだその選択が、
実は人生で一番辛い選択をしているという覚悟だけはしておいたほうがいい。
つまり辛くない人生を送るために誰よりも勤勉に働き、
成功者になりたいなら何かの分野で一万時間の法則を達成し、
常に新しいことに挑戦する人生を送らなければならない。
そして運などないのだから宝くじで無駄金を使っている暇はない。
それが出来ないなら何もしなくても辛い人生が待っている。
つまりあなたがすべきことは諦めることでもなく、
逃げることでもなく努力することなのだ。